人形
癒やしと芸術の両立、人形。
人形の種類
人形には多くの形があり、製法やデザインも大きく異なってきます。ここでは「フランス人形」の呼び名で有名なアンティークドール(ビスクドール)の紹介をしていきたいと思います。ビスクとは、英語でbisqueといい、二度焼きという意味があります。二度焼きで素焼きされた磁器を、人形を形作るパーツとして使われていることが由来です。大人体型から幼児体型まで幅広く、ファッションドールやベベドールといった様々なスタイルがあります。それぞれ目的や年齢層が異なりますので、自分が可愛い、癒されると感じるものを探してみるのがいいでしょう。
人形の歴史
ギリシャ・ローマ時代には既に人形の概念が生まれていたとされ、子どもや貴婦人の間で楽しまれていたようです。15世紀に入ると、パリでドレスなどを着せるための等身大の人形が作られ始めます。それはその時に流行っていたファッションを流行らせるために作ったとされており、ファッションドールと呼ばれました。ファッションドールとしての役目は17世紀まで活発でしたが、18世紀に入ると人形は玩具としての需要も高まります。百貨店の登場や万国博覧会の影響もあって、フランスでは人形の生産が大きく進みました。さらにルソーの働きもあり、人形が学びの道具として使われ始め、一つの産業へ。その後、世間一般での人形の認識がファッションドールからベベドールに移り変わり、一つの文化として完全に定着したと言えます。
人形のいる生活
やはり人形を選ぶ上で一番のポイントは、気に入った顔や表情のものを選ぶことです。髪や服が可愛いから選ぶというのも問題ありませんが、タイプによってはウィッグやコスチュームを付け替えることができるため、どうしても代わりの利かない目元・表情を見て選ぶのをおすすめします。また、ビスクは陶器のため容易に割れたり傷がついたりします。アンティーク物は値段の面でもかなりのものになるため、まさに我が子を扱うように大事に扱ってあげて下さい。